greetingごあいさつ

合掌
合掌

右にほとけ
左われらと
合わす手の
心で拝む
南無のひと声

住職よりご挨拶

寺院とは、もともと修行の場であり布教の場でしたが、いま宗教的な部分が非常に薄れているように感じられます。
江戸時代に組織された檀家制度が機能よく機能していた昭和中期までは、檀家1人1人が「うちの寺」という捉え方をしてきましたが、昨今では寺院とはあまり関わりを持ちたくない方向に変わってきています。その原因は核家族化が進んだことにより、老人がいない家や仏壇がない家が多くなったことで、寺院との関わりが非常に少なくなってきたことがあります。
また、殆どの青年層は仕事の都合で生地を離れ、それが故に実家に戻ることの出来ない現状を多くみます。墓地の在り方にしても、継承の仕方も問題になっております。団塊世代は無宗教者が多く信仰心が薄いとよく耳にしますが、それ以下の年齢層も菩提寺(ぼだいじ:自身のご先祖様のお寺)が解らず、その宗派も理解していない方が多くおられます。

現在寺院の活動には葬儀は切り離すことは出来ません。
亡くなられた生身から霊魂として仏さまのおられる霊山浄土へお送りする尊い儀式、人生最後の儀式こそ真剣に行うべきだと改めて感じる次第です。お葬式に値段を付ける事も時代の変化なのでしょうか、お葬式が利益を得る資本主義の中に正式に取り込まれている現状があります。同時にリーズナブルに、更に僧侶まで派遣する場面まであるようです。商売でお葬式は出来ません、してはいけません。
生・老・病・死をしっかり見つめ、この世で生きてきた故人をこの世でしっかりとお別れをする。社会全体で支え合って、社会の中でお別れをしなければ人間とし非常に寂しいことです。知らないうちにあの世へ葬ることは非常に寂しいことだと思います。
大切なものは信仰心です。
今ある自己の命は何処から流れ伝わって来たものなのかを深く考え、それに感謝する事こそが、仏さまの御心に叶うのではないかと思います。
全く知らない過去から想像もつかない未来に向かう命があります。
これこそが本当の教えだと考えます。

「子供たちの子供たちの子供たちへ」、これが私が伝えゆくところです。
皆様のスタイルに合わせた法務を提供いたしますのでご要望ください。

合掌

お問い合わせ

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また、毎月の鬼子母神講(毎月8日 午後7時)や七面さま講(毎月18時 午後2時~)へのご参加も
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日蓮宗 妙栄山 法典寺
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