2026/02/13

国語辞典では「知恵」も「智慧」も同義で<物事を知り巧みに処する能力>とあるだけですが、仏教では「知恵」は人から恵みを得ることをいい、「智 慧」は事物の実相を知り、よく判断して、覚りを完成する働きのことをいいます。
智慧の原語は、プラジュニヤまたはジュニヤナに相当し、その意味するところは、仏に不可欠の心作用とでもいったらよいでしょうか。密教では仏に五種の智慧があるとしていますが、それは、
一、すべてのものの本質となる法界体性智
二、この世の諸現象を顕現する大円鏡智
三、彼此の差別をなくしてすべてを平等と観る平等性智
四、すべてのものを分別・観察して応用する妙観察智
五、自分と他のものの見事なつながり具合を成就する成所作智以上の五種の智慧です。
これを詳しく説明するには紙面が足りませんが、要するにすべての仏さまはその大いなる智慧をもって、広大な法界のみならず、そこに住む私たちをも観ていてくださるわけで、私たちとしてもぜひ、その智慧にあやかりたいと願わなければなりません。
三人寄れば文殊の智慧といいますが、文殊さまは仏さまの中でも特に智慧を司る仏さまとされ、智剣を持ち、獅子に乗っておられます。また、僧形で坐 禅をなさっている御姿としても多く祀られておりますね。文殊さまにお参りして少しでもおさとりに近づき、智慧ある毎日を過ごしたいものです。
「自ら法に帰依したてまつる。当に願わくは衆生とともに深く経蔵に入って智慧海の如くならん」。これは三帰依文の二番目のお称え言です。仏教徒は智慧を身につけなくてはいけません。智慧の宝庫であるお経の中身をよく研究してみたいものです。

お問い合わせやご質問等についてはこちらよりお願いいたします。
また、毎月の鬼子母神講(毎月8日 午後7時)や七面さま講(毎月18時 午後2時~)へのご参加も
心よりお待ちしております。
日蓮宗 妙栄山 法典寺
〒418-0023 静岡県富士宮市山本371-1
Tel.0544-66-8800
Fax.0544-66-8550