住職ブログ｜先祖供養、水子供養、墓地、納骨堂をお探しなら宗教法人法典寺【各種祈祷、祈願も承ります】

2024/03/22

「子育てには、しばしば子供の躾(しつ)け方が問題となりますね。昔は、親が子に「おてんとうさまが見ていますよ」と諭している場面によく出会いました。今は人間中心の世の中となり、神様や仏様やおてんとうさまは、あまり出番がなくなってしまったようです。でも、子供を自分という人間のカだけで狭けようとするのは、人間の能力の 過大評価となって危険だとは言えないでしょうか。また、学校の先生には教諭という別名がありますが、本当に教え諭しているのか、疑問に思わざるを得ない時があります。
　親であろうと先生であろうと、人間が人間を教え諭し、あるいは躾ていくのには限度がありそうですね。説得できずに、子供の反発を食らうだけの結果に終わってしまうことも少なくありません。どうしても絶対的な存在たる尊いお方の力をお借りしなければならない時があるものです。「おてんとうさま」を漢字にすれば「御天道様」となり、天道をテンドウと読んで「おてんどうさま」と言うこともありますが、さて、この「天道一とは 何でしょうか。「天道」には沢山の解釈があり、簡単に述べることは出来ませんが、列記す ればつぎのような解釈が挙げられるでしょう。即ち①帝釈天等の天にまします神様のこと ②日月星辰のことで、特に神格 化された太陽のこと③天地自然の道理に沿った道のこと④六欲天・ 色界・無色界の総称 ⑤人間が死後、趣き生まれるところ・・・等々です。　いずれにしても「偉大な力で私たちを生かしているもの」ということになりますね。〈天道人を殺さず〉とか〈天道まかせ〉という言葉もあります。悪いことさえしないようにしてれば、お天道さまは必ず善いようにしてくださることでしょう。子供たちにはぜひ、お天道さまという存在のあることを教え、的確な指導を施しておいてやりたいものです。